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【結納準備】結納に必要な書類とは?目録と受書の書き方を解説

結納に必要な目録と受書について、あなたはどれくらい知っていますか?この記事では、「目録と受書ってどうやって書くの?書き方とかあるの?」「使う紙はなんでもいいの?」「男性側、女性側、どっちが用意するの?」などのあなたの悩みを解決します。これを知っておけば、両家の間で準備の段取りが食い違うことなく、確実に目録と受書の準備を進めることができます。また、ご自身で目録・受書を書くこともできます。ぜひ、この機会に知っておきましょう。

目録とは

 目録には、品目一覧が載っています。結納品を贈る側が用意します。

受書とは

 受書には、受け取った品目の一覧が書いてあります。受書は目録と対の関係にあるわけですが、全てが反対になっているわけではありません。
 受書は昔、結納品を受け取った際に、その場で筆を使って書いていました。ですが近年では、結納品を贈る側が目録と受書の両方を用意することがあります。つまり、誰が用意するかに関してはいくつかパターンがあるということです。これに関しては、次節で詳しく説明します。

準備する際のポイント

両家で事前に話し合う

 目録、受書の細かい点を両家で合わせておく必要があります。細かい点とは主に、使う紙、品目数、品目の文字のことです。使う紙に関しては本来、上質な和紙を使うのですが、近年ではパソコンで入力してプリントアウトするなど、作業が簡略化されることもあります。品目数も同様、本来9品用意するところを、7、5品に簡略化する場合があります。品目の文字は当て字を使う場合が多いので、それに配慮する必要があります。一方だけ品数が多い、一方が手書きなのにもう一方がプリントアウトしたものを用意しているなど、両家の間で違いが生じてしまうと不恰好です。
 また、結納のしきたりの細かい点は地域によって異なるため、目録・受書の書き方も変わってきます。そのため、婚約した2人の実家の地域が違っている場合は、どちらの地域に合わせるかを事前に話し合っておく必要があります。
 このように、配慮すべき細かい点が多いと、結納当日、両家の間で目録と受書の形式が異なるという事態が起こり得ます。なので事前に両家の間で、どのような形式にするかを話し合っておく必要があります。また、前節で述べたように、結納品を贈る側が目録と受書の両方を用意しておくという方法があります。結納品を贈る側は品目を把握しているので、受書に正確に品目を記入することができます。

専門のサービスを利用する

 百貨店やインターネットを通じたサービスで、目録と受書を作成してもらうことができます。「確実にきれいに、正確に書きたい!でも、自信がない…。」という方はこのようなサービスを使うようにしましょう。

結納パックを使う

 近年では、結納品が揃っているパックがあります。そのパックには目録と受書も一緒に入っていることがほとんどです。

目録・受書の意外な役割

 ここで、目録と受書が役立つ場面を2つ紹介しておきます。ひとつ目は、結納品の品目の現物が全て揃っていない場合です。例えば、婚約指輪を注文したものの、手元に届くのが結納品を贈る日程に間に合わないことがあります。そのような場合は、「送る予定のもの」として品目に含めておき、後日、現物を渡すという方法をとることができます。現物がなくても目録に書いておけば、結納品として贈ったことになるということですね。
 2つ目は、目録を記念の品として大切に残しておくことがあります。結納品の品目はどのようなものがあるか、考えてみてください。食品や飾りなどが多いですよね。それらは後に食べる、処分するなどで、カタチとして残らないものが多いです。ですが、目録は結婚する2人の名前が記されており、消耗するものではないので、記念の品として残しておくとができます。
 このように、目録はしきたりに沿った形式上のものですが、意外な活用方法があります。

目録・受書の書き方とは?

 約50×20cmの高級な和紙に筆を使うのがしきたり通りです。縦書きではっきりと力強い文字で書きます。これを約50×40cmの奉書で包みます。奉書を縦に2つ折り、横に3つ折、2枚重ねにするのが一般的です。表紙には「目録」と記入します。のしは、紅白のものを使います
 ここからは、右から順にどのように書いていくのかを紹介します。

目録の書き方

題名

 はじめに、「目録」と書きます。

品目

 品目とその個数を書きます。結納金である御帯料(おんおびりょう)・小袖料(こそでりょう)・御帯地料(おんおびじりょう)に関しては、具体的な額を書くのではなく、「壱封」と書きましょう。ここには現物がまだ揃っていない品も含めても構いません。目録に先に記入しておき、後日、遅れてその品を納めることができます。

文言

 品目のとなりに、「右幾久敷御目出度 御受納賜度候也(みぎいくひさしくおめでたく ごじゅのうたまわりたくそうろうなり)」と記入します。これは、「右に記されている品をどうぞ、お受け取りください」ということを言っています。

日にち

 日にちをそのまま書くのではなく、「○年○月吉日」と書きます。

署名

 贈る側の氏名を記入します。

宛名

 結納品を受け取る側の氏名を記入します。敬称は地域ごとで異なります。「様」なのか「殿」なのかを受書と統一しておきます。

受書の書き方

題名

 はじめに、「受書」と書きます。

品目

 品目を記入します。受書は目録に対するものなので、目録と全く同じ品目を記入します。品目が当て字(指輪→ゆびわ→優美和 など)になっている場合があるので、それも合わせるようにしましょう。細かい部分を見落としてはいけません。

品目を把握できていない場合

 「御目録の通り幾久敷芽出度受納いたしました」と書きます。

文言

 品目のとなりに、「右幾久敷御目出度 御受納仕り候也(みぎいくひさしくおめでたく ごじゅのうつかまつりそうろうなり)」と書きます。これは、「右に記されている品を、確かに受け取りました」ということを言っています。

日にち

 日にちをそのまま書くのではなく、「○年○月吉日」と記入します。

署名

 受け取る側の氏名を記入します。

宛名

 贈る側の氏名を記入します。受書と同様、敬称を統一します。

まとめ

・目録と受書には、品目や挨拶などが記されている。
・目録は結納品を贈る側が用意する。受書は贈る側が用意する場合、受け取る側が用意する場合の2パターンがある。
・目録と受書は、同じ用紙、内容にしておく必要がある。

 今回は、目録と受書に関して紹介しました。古くからのしきたりに沿って準備されるものなので、配慮すべきポイントが多いですね。ですが、近年では省略、外注、簡易的に作成するなど、さまざまな準備方法があります。無理せず、自分たちにあったものを選ぶようにしましょう。ですが、両家の間で容姿や品目が食い違ってはいけないので、両親も含めて慎重に話し合い、準備するようにしましょう。

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