結納しないで「顔合わせ食事会」だけも大丈夫?準備とポイントを解説
近年、結納の代わりとして行われている「顔合わせ食事会」。「自分たちも結納じゃなく、食事会で!」と思われている方が多いかと思います。ですが、食事会となった途端。「食事会って、本当によくある『食事会』みたいな感じでいいの?」「ルールとかないの?」「費用は?」という疑問や不安が思い浮かぶかと思います。そのような不安を解決すべく今回は、「顔合わせ食事会」の準備や配慮すべきポイントを紹介します。これらを押さえておけば、迷うことなく準備に取りかかれます。
結納をしないで食事会だけも大丈夫?「顔合わせ食事会」
「顔合わせ食事会」は最近の主流
ここ数十年は、古くからのしきたりに沿った正式結納を行うことが少なくなり、ほとんどの方が略式結納を行うようになりました。そのような中、近年は略式結納も行わず、「顔合わせ食事会」を行うことが多くなりました。首都圏では約70%の方が結納ではなく「顔合わせ食事会」を行っています。この顔合わせ食事会とは一体どのようなものなのかを、結納との共通点・異なる点を挙げながら紹介します。
結納との共通点
3つのポイントに分けて紹介します。
まず1つ目は「両家の親族の紹介の場である」ということです。「顔合わせ食事会」という名の通り、両家が顔合わせを行う場です。この点からは両家の結びつきに関する場であることに変わりありません。
2つ目は「お披露目パーティーである」ということです。2人が婚約することを披露する場です。婚約指輪を披露するなどして、婚約したことを親族の方々に披露します。
最後の3つ目は、「両家の格を揃えた方がいい」ということです。両家での事前準備に時間を要することには変わりありませんので、事前に細かい点を揃えておくようにしましょう。この細かい点については、のちに場所・服装・費用・婚約記念品の準備の説明として紹介します。
結納と異なる点
ここでは3つのポイントを挙げて説明します。
まず1つ目は、ルール(しきたり)がないことです。結納では仲人を立てる、結納品を交わすなどのしきたりがありましたが、「顔合わせ食事会」では趣旨や目的(両家が顔合わせを行う場など)はありますが、ルールはありません。
2つ目は、主な目的が「婚約を見届ける<両家の親睦を深める」ということです。結納では、家族や仲人が婚約する2人を見届けるという儀式でした。それに比べると、「顔合わせ食事会」は両家の親睦を深めるという、少しだけラフな場と考えていいでしょう。
3つ目は、女性の家を会場として使わないことです。結納は古くから、女性側の実家で行われることが多かったです。ですが、「顔合わせ食事会」ではそのような事例はほとんどありません。オススメの場所として後述しますが、レストランや料亭など、外で行うことがほとんどです。
食事会の準備のポイント
場所選び
「顔合わせ食事会」はホテル、料亭、レストランで行われることが多いです。近年では「顔合わせ食事会」のためのプランが用意されているお店が増えてきているので、簡単に準備ができます。送迎バスを出してくれるお店もあるので、大人数の親族を連れて行く場合でも問題ありません。「両家だけの空間」にすることが望ましいので、なるべく個室があるお店を選ぶようにしましょう。
服装選び
男性本人の服装
・ブラックスーツ
・ダークスーツ
女性本人の服装
・ワンピース
・振袖
・ストッキング(生足はNG)
父親の服装
・ブラックスーツ
・ダークスーツ
母親の服装
・ワンピース
・スーツ(できればビジネス用でないもの)
予算と費用
予算は一般的に2万〜9万くらいで、幅が広いです。内訳でいうならば、5千円のコース料理を4人分(=¥20,000)〜2万円のコース料理を4人分(=¥80,000)。これに個室料金がプラスされ、約9万円になるという計算です。ここに婚約記念品や手土産の費用が加わります。
必要に応じて食事会で準備するもの
婚約記念品
男性から女性に向けての記念品は8割が婚約指輪のようです。この流れで、婚約指輪を2人でつける姿を披露することが多いです。
女性から男性に向けては、スーツや時計が多いです。のちに仕事で使えるような実用性があるものがいいでしょう。また時計には「これから2人で時を刻んでいく」という意味で縁起がいいモノとされています。
結婚準備金
結納金がない代わりに結婚準備金(支度金)を用意します。これに関しても特に決まったルールはありません。なので、準備しない場合もあります。相場は80万〜120万です。このお金は挙式、新生活のための引越し、その他の生活に関する費用に使うためのものになります。
結婚準備金は新郎が用意することが多いです。新婦側の意見を聞きながら事前に金額を決めておきます。ですが、新郎側の家庭の経済的事情もあるので、2人で用意することも少なくありません。
お土産
「今後ともよろしくお願いします」という意味を込めて、手土産を用意します。相場は3千円〜6千円です。手土産としてふさわしいものは、相手の両親が好きなお菓子、自分の地元の特産品、縁起がいいものです。手土産にかける値段は事前に決めておきましょう。どちらか一方が高いものを、もう一方が安いものを用意してしまったということがないようにするためです。
まとめ
・首都圏では約70%が「顔合わせ食事会」を行っている
・はっきりしたルールがない
・だが、婚約に伴うことなので、服装などのマナーはある
・準備するものとして、婚約記念品・結婚準備金・お土産がある
いかがでしたでしょうか?結納よりは少し肩の力を抜くことができ、費用も抑えることができそうですね。「両家の親睦を深める」ための機会なので、相手の家族に好印象を与えられるよう、準備に取り掛かりましょう。