【結納準備】結納に必要な書類とは?家族書と親族書の書き方を解説
今回は結納の際に必要な「家族書」そして、「親族書」について紹介します。「家族書や親族書ってどうやって書くの?」「そもそも何のために書くの?」「紙は何でもいいの?」というあなたの悩みを解決します。これらのことを知っておけば、家族書・親族書の準備に手間取ることがなくなります。また、両家の間での事前確認の「漏れ」や「ズレ」を徹底的になくすことができます。ぜひこの記事を読んで、正確に家族書・親族書を準備しましょう。
家族書・親族書とは
結婚する2人の家族、親族の氏名や続柄をそれぞれ記したものです。これはいったい、何のために書くものなのでしょうか?
日本では古くから「結婚=家同士の結びつき」と考えられていました。そのため、家族書・親族書は「家族・親族による、2人の結婚への同意」を意味するものとして作成されていました。今では、家族・親族同士の「これからのお付き合い、どうぞ宜しくお願いします。」という挨拶の意で作成されます。
書き方
どのような紙に書くのか
家族書・親族書は、「奉書紙(ほうしょし)」という質の良い紙を使います。この奉書紙を2枚重ねで半分に折り、表面がザラザラしていない方を表面とします。これを内側に折り込むように3つ折りにします。
包みは「手漉き檀紙(てすきだんし)」、「手漉き奉書(てすきほうしょ)」いう紙を使います。手漉き檀紙を外、手漉き奉書を内にして2枚重ねにします。そして表面の上部に「上」と記入します。この「上」という文字は「たてまつる」ということを示しています。
水引は、かけてもかけなくても、どちらでも構いません。そもそも家族書・親族書は贈り物ではありませんので、水引は必須ではないのです。
家族書・親族書は別々の包みに入れるのが正式です。近年では、ひとつの包みにまとめることもあります。事前に両家で話し合い、合わせるようにしましょう。
家族書の書き方
3つ折りにした紙に、均等な配列にすることを意識して書きましょう。ではまず、右端に「家族」と記入します。「家族書」と書くこともありますが、どちらでも構いません。
次に、ご家族の名前を書きます。父、母、祖父、祖母、兄弟、本人の順に書きます。兄弟が複数名いらっしゃる場合は、年齢順に書きましょう。兄弟の中に、遠方で一人暮らしをしている学生がいらっしゃる場合でも、家族のひとりとして家族書に氏名を記入します。父または母が離婚して、別で暮らしている場合は記入しません。兄弟、姉妹が結婚しており同居している場合は、家族書に名前を含みます。亡くなっている方の氏名は記入しません。
家族書には、氏名と年齢だけを書くのが一般的です。住所や職業を書くこともありますが、一般的ではないので、どのようにするかを事前に話し合っておきましょう。
親族書の書き方
親族書には、三親等までの親族を記入します。具体的には、伯父・伯母(両親の兄・姉)、叔父・叔母(両親の弟・妹)、甥・姪です。三親等以上でも、付き合いがある場合には記入します。
まず右端に、「親族」と記入します。「親族書」と書く場合もありますが、どちらでも構いません。続いて、親族の氏名を書いていきます。親族書は家族書とは違って、それぞれの住所、続柄を書くのが一般的です。
親族の氏名を記入する順番はまず、自分の兄弟を記入します。続いて、父方の親族、母方の親族というように、大きく分けて書きます。亡くなっている方の名前は記入しません。
準備するポイント
両家で事前に話し合う
近年は結納を、流れを省略して行うことが多いこともあり、家族書・親族書を用意しない場合が増えてきています。前述したように、家族書・親族書は「これからのお付き合い、どうぞ宜しくお願いします。」という挨拶の意で作成されているのですが、婚約前から両家の間の仲が良かった場合などは、省略されることが多いです。
このように、近年では結納のしきたりをどこまで取り入れるかが様々になってきているので、事前に話し合って用意するかどうかを決めておくことが必要です。結納・顔合わせ食事会当日になって、片方の家しか用意していないということがないようにしましょう。
また、書き方の節で紹介したように、家族書・親族書の書き方には、年齢・住所記入の有無、奉書紙に筆で書くのかPCプリントアウトしたものを使うのかなど、特に決まりがない項目があります。これに関しては、両家で書き方を合わせておく方が望ましいです。事前に話し合っておきましょう。
まとめ
・家族書、親族書は、結婚する2人の家族・親族の氏名と続柄が記されているもの。
・家族、親族同士の「これからのお付き合い、どうぞ宜しくお願いします。」という挨拶の意で作成される。
・使用する紙、記入する項目の細い部分など、特にルールがない部分がある。
・両家で事前に合わせておく必要がある。
いかがでしたか?家族書・親族書について理解していただけたでしょうか。結婚は当人である2人だけでなく、家族・親族同士の結びつきでもあります。挨拶の意を込めて、しっかりと準備に取り掛かりましょう。両家の間で合わせておくべき、細かい部分が多いということも覚えておきましょう。